「軒天」とは、家屋・住宅の外壁から外側に伸びている屋根の裏側(真下)部分にある天井のことを指します。
破風板、雨樋、鼻隠し等と同じく「付帯部分」と呼ばれていて、外壁や屋根以外の箇所として塗装の際は分けて考えられます。
外壁の外側で天井からはみ出て突き出ている部分を「軒」と言い、その裏側が「軒」の天井ということで「軒天」と言われています。
「軒天」には別名が沢山あり、「軒天ボード」「軒裏(のきうら)」「軒先(のきさき)」「上裏(あげうら)」「軒天井(のきてんじょう)」「軒裏天井(のきうらてんじょう)」とも呼ばれることもあります。
「軒天」の主な役割は3つあります!!
1つ目は、外観の美しさの役割があります。
「軒天」がないと下からのぞいた時に屋根裏の野地板や垂木が丸見えになり、非常に見栄えが悪くなってしまいます。
2つ目は、燃え上がり防止の役割があります。
「軒天」がないともし火事で窓から火の手が上がった時に屋根裏まで一気に炎が一気に上がってしまい屋根が燃え尽きて落ちてきてしまう恐れがあります。
3つ目は、屋根裏換気の役割があります。
「軒天」にはいくつか種類があり、換気口のある軒天や、「有孔板」の軒天もあります。
「有孔板」は、板の一部に穴が空いているものと前面に穴が空いているものがあり、通気や防火、屋根裏の内部結露を防ぐ役割を果たします。
軒天は、屋根裏と外気を遮断する役割があるため、屋根裏の換気が滞りやすく湿気が溜まってしまい野地板などの屋根材が腐食する原因になってしまします。
少しでも屋根内の換気をよくするため、軒天の材料にご紹介した「有孔板(有孔ボード)」や換気口を取り付けることをオススメします!